うすはりグラス、再入荷しました。
松徳硝子のうすはりグラス、今年の夏は全国的にフィーバー状態が続いていたようで当店でも品薄になってしまっていましたが、本日再入荷しました。
欠品していたタンブラーのMとLサイズ、オールドタイプの強化ガラスのMとL、生ビール、それに木箱入りも入荷して、店内のうすはりテリトリーが拡大しています。
あまりの薄さにガラスではなくプラスチックと間違えられることも多い、うすはりグラス。
一般的に無色透明なガラスをクリスタルガラスと呼びます。通常、クリスタルガラスには鉛が含まれています。人体には影響はありませんが、製造工程や研磨、カット加工の工程で鉛が溶出し、水質に悪影響を及ぼす事から北欧ではすでに製造されていないそうです。
うすはりグラスを製造する松徳硝子では、環境に配慮して2006年から含鉛クリスタルの製造を全面的に中止し、バリウムクリスタルの製造に切り替えました。透明感や質感は殆ど違いがありませんが、ガラスの硬度が若干高いため研磨及びカット加工にはやや不向きです。しかしながらその分キズが付きにくく壊れにくいというメリットがあります。
全ての製品は東京、墨田区の川沿いにある小さな工場で完全に手作りされています。吹いた後の「除冷(歪みをとる)」。ダイヤモンドカッターとバーナーによる余分なところを取る作業「火切り」。切り口の磨き。エッジをなめらかにする「口焼き」。ここまで、全て職人の手作業で行われています。口焼きはバーナーでなめらかにする作業ですが、機械で行う作業では口が内側に膨らむ「へたる」とい現象が多々起こってきます。手作業で作られたグラスはエッジが美しく、機械ものとは間違いなく一線を画します。
熟練の職人さんの手作業で大切に生み出された「うすはりグラス」。2003年には、ニューヨークのギフトフェアでアクセントオンデザイン・ベストプロダクト賞を受賞し、国内外から高い評価を得た、というのも納得の逸品です。
ご自宅で自分使いするもよし、人にあげても大変喜ばれます。ギフトにぴったりな木箱入りの紅白ワイングラスも入荷しました。ほんのり赤くなったグラスも素敵ですよ。