ルワンダという国

相変わらずランタンフェスティバルで熱気ムンムンの長崎です。週末は観光の方も多く街が活気づいてますね。gadget+は今日もマイペースに営業中です。

さてさて本日はルワンダのお話を。ルワンダ、といえば映画「ホテル・ルワンダ」をご覧になってご存知の方も多いかと思いますが、この国は1994年に起こった内戦により国民の10人に1人、約80万人が虐殺された悲しい歴史を持った国です。隣人が突然殺戮者に豹変する恐怖は想像するに余りある出来事です。この大量虐殺(ジェノサイド)により多くの男性が殺されたため、ルワンダは女性の人口比率が高く、夫を亡くした心の傷を抱えながら1人平均5人の子どもを育て困窮した生活を強いられているそうです。こうした女性たちが自立していくための手段の一つとしてアガセチェなどのバスケットを作り始めました。

アガセチェはルワンダの正式な国章や紙幣にも描かれている伝統のかご。サイザル麻で丁寧に作られたアガセチェは、作り手の女性のあたたかみが感じられます。
現在では治安も安定し、ジェノサイドを乗り越えようと、国民融和・和解の為の努力をしているそうです。忌まわしい内戦の傷跡から立ち直り、自立した生活をするために作られたアガセチェは「平和のかご」と呼ばれています。

先日、長崎にルワンダの大学生が訪れた、という新聞記事を目にしました。内戦とは違いますが、原爆で一度にたくさんの人を失った場所である長崎で平和学習を行ったそうです。アガセチェを眺めていると、平和を祈るルワンダの人々の声が聞こえてきそうです。手作りですので、ひとつひとつに個性があります。是非店頭に見にきてくださいね。