曲げわっぱのお手入れ方法

秋田の伝統工芸、曲げわっぱ。お弁当箱は、お米がおいしく食べれる!と評判です。でもお手入れが不安・・・という方は、こちらをご参考になさってください。

◎1段のお弁当箱は全て、内側が無塗装の白木仕上げとなっています。
[ご使用前に]
職人さんがしっかりと乾燥させた曲げわっぱはとても乾燥しているため、ご飯がこびりつきやすくなっています。最初の数回はご飯がくっつかないように内側を水でぬらし、ふきんで拭いてからご飯を入れてください。数ヶ月使うと内側の表面が自然にコーティングされて馴染むので、水で濡らさなくてもご飯がこびりつかなくなり、お手入れもずっと楽になります。無塗装なので油染みはつきやすくなります。染みもご使用を重ねるうちに馴染んできますが、気になる方はウレタン塗装と無塗装に分かれた二段のお弁当箱をおススメ致します。
[ご使用後は]
使用後は 「湯切り」 と言って気化熱を利用して水分の蒸発を促します。
まず、お湯で少しふやかしてからスポンジの柔らかな方でこすり洗いし、ぬめりが取れたら40℃〜50℃くらいの熱めのお湯ですすぎ、すぐに乾いたふきんで拭き取ります。最後に開口部を上向きにして風通しの良い所で何も被せずに乾かしましょう。ポイントは熱めの必ずお湯で洗い、曲げわっぱの容器は絶対に伏せて乾燥させないこと。これが黒ずみの原因となります。


◎2段重ねのお弁当箱:2段重ねのお弁当箱はおかず用とご飯用で仕上げが異なります。
ウレタン塗装がされてる方は、ご使用後は水かぬるま湯で洗い、油がついた場合には薄めた中性洗剤で洗ってよくすすぎ、ふきんで拭き取ってからしまって下さい。白木の方は1段のお弁当箱と同じです。いずれの場合にもたわしやクレンザー等は傷の原因となりますのでご使用にならないでください。また、濡れたまま蓋をして時間がたつと黒ずみの原因となりますので、外出先では十分に乾かせる環境のない場合には洗わずにお持ち帰りいただくことをおススメいたします。


◎ウレタン塗装された製品(リングカップ、ビアカップ、アイスペール、フルーツボウル)
水をはじくのでお手入れは簡単!洗った後はすぐに水分を拭き取るだけでOKです。油がついた時は、中性洗剤を使って熱いお湯で洗ってください。

(左)小判型お弁当箱(中)レディース2段お弁当箱(右)ビアカップS


400年の伝統に裏打ちされた、確かな実用性を持つ曲げわっぱは上記の方法で大切に扱えば、永く愛用することができます。万が一、黒ずんだ!壊れた!という事態には当店にご相談ください。状態によっては、製造元で修理が可能です。