★ bamwood d&w (大分伝統竹工芸)
bamwood d&wの製品は、現代に栄える美しいTraditionalなスタイルを得意とする広瀬氏と、伝統を守りつつも木工も歩んだ職人ならではの竹と木の融合を見せてくれる君山氏、この2人の別府竹細工職人に製作依頼しています。gadget+にしかない製品も多数存在します。
もちろん竹製品についても「モノ作りに対しては素人同然の私達が詳細な注文をしてもいい物はできない」と考えるgadget+では、あえて詳細な注文は付けず、熟練職人の技術やノウハウが最大限生かされることを趣旨としたスタンスで取り組んでいます。
こちらは桜材を使ったフチの木工部位と、大分別府伝統の亀甲崩し編みの竹籠を組み合わせた竹トートバッグ。柿渋で染められたキャンバステープとの相性もピッタリ。こちらのSサイズはお客様のご要望にお応えして製作されたgadget+オリジナルになります。
■別府竹細工について
大分別府周辺は面積、生産量とも全国一のシェアを占めているマダケの産地で、別府市周辺ではその豊富な竹材を利用した竹工芸が盛んでした。しかし昭和40年代頃から安価な外国生産品が市場に出回り、徐々に竹細工職人が減っていき、現在では日本全国の竹製品の90%以上が外国製になっています。ですが、その美しさと質の高さは外国産製品とは比べようもなく、工芸美術品的扱や希少価値感により最近では欧米からの需要も高く、国内でも見直されてはいます。皮肉なことに、日常使う物として進化してきた物であるにも関わらず、そういった理由が、さらに狭き道(職人の減少、流通の低下)に進んでいることも否めません。
別府竹細工の主たる材料となる大分県内の真竹(マダケ)は面積、生産量とも全国一のシェア(栽培竹林の6割)を占めており、別府市周辺では豊富な竹材を利用した竹工芸が歴史的に盛んです。素材となるそのマダケは①伐採したままの青竹、②伐採後数ヶ月から数年間自然に枯らしたの、③ある程度炭化させたもの(炭化竹)、④火であぶったり、油抜き剤で油抜きをしたもの(晒し竹)、⑤家屋の屋根裏で数十年間囲炉裏や竈の煙で燻されたもの(煤竹)など、利用目的によって弾力性、硬さ、耐久性などが異なる様々な素材に作り分けられています。
その素材を、別府竹細工の伝統技法として指定されている、「四つ目編み」「六つ目編み」「八つ目編み」「網代(あじろ)編み」「ござ目編み」「松葉編み」「菊底(きくぞこ)編み」「輪弧(りんこ)編み」など、地域に受け継がれる基本的な編組技術によって編み上げられていきます。これらは編組の組合せによって、200種類以上の編み方が可能になります。