LODGE LOGIC DUTCH OVEN “Combo Cooker” (ダッチオーブン語り_2)
みなさんこんばんは。暑苦しい LODGE ダッチオーヴン語りの第2回目の本日はダッチオーブンあれこれ・・
● ダッチオーブンは大別して キャンプオーブンとキッチンオーブンの2種類があります。キャンプオーブンに分類されるものは アウトドア使用が前提で焚火に焼べやすいよう 3本の足が付き、蓋は炭火を載せられるような形状になっています。キッチンオーブンに分類されるものは 家庭用コンロ使用が前提で足はついておらずフラットな底面、蓋も通常の鍋と同様の形状のものです。両者ともアウトドアでもキッチンでも使用することは可能です。LODGE製品は両方の種類がラインナップされています。
● 使用される材質は ステンレス、アルミ合金、そして鉄製(鋳鉄製/鋼板製) の3種類が主立ったものでそれぞれに特徴があります。当店取扱いのLODGE製品は全て鋳鉄製ですので そこを詳しく。そもそも 鉄というのは鉄(Fe)と炭素(C)の合金の総称で 炭素含有量によって鋼(Steel)と鋳鉄(Cast Iron) に分類されます。鋼と鋳鉄の違いは含まれる炭素含有量の違いになります。(炭素含有量が多くなると堅くなるけどもろくなる =鋳鉄 / 少なくなると粘性はあがるけどやわらかくなる=鋼 )鋳鉄製品、いわゆる「鋳物」の長所は保温性・熱伝導率が高いといったものですが、重い、錆びるといった短所が付きまといます。
● 製法は型に高温で溶かした鉄を流し込んで固めるといったもので、鉄板製とは違い 溶接がない一体形成となるため 熱伝導率は高く、強度維持や長所を生かすために大量の鉄を使った鍋ですので、厚みがある分重くなります。重さは強度保持のためもありますが なにより長所である保温性を生かすため重要です。単純に重ければ重いほど保温性は上がると思ってもらってOKです。
また その製法故に 出来上がったものは 単純に鉄の塊ということになります。日常生活において、全く表面処理していない鉄など見る機会はありませんのでなかなかピンとこないとは思いますが、鉄の塊はビックリするくらいすぐに錆びるものなのです。その錆への対応として、エナメルコーティング(ホーロー加工)した琺瑯鍋や釜焼きと呼ばれる工程で表面に酸化皮膜を付けた 南部鉄器などは よく知られているところだと思います。(琺瑯鍋は鋳鉄製でない鋼板製などもあります。)これらは鋳鉄製の鍋に表面加工した製品ということです。
● しかし、昔ながらのダッチオーブンは そういった表面加工をまったく施していないもので、それが 原始的な鍋と言われる所以です。そこで錆びないようにする使い方をマスターする必要があるわけです。それがシーズニングと呼ばれる作業になります。この作業こそが ある意味ダッチオーブンの肝かもしれません!そのシーズニングのお話は また次回。
■ 掲載画像はLODGE の中でも間違いなく人気上位のコンボクッカー。ダッチオーブンの機能はしっかり維持しながら 蓋もフライパンとして使える優れもの。家庭での使用もこれなら!
LODGE LOGIC DUTCH OVEN “Combo Cooker” [内径 約27cm/ 深さ(本体:約8cm 蓋:4cm/ 重量 約5.6kg] ¥ 9,240 – Made in U.S.A.